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今夜の番組チェック

はじめに

わたしが三角点に興味を持ち出したのは50年まえからです。永年住んでいる京都とその近郊をはじめ全国の山歩きをすると、あちこちに三角点を見つけることができました。身近な京都北山は1000メートルに満たない重畳とした山なみの総称ですがクマザサに覆われ、はっきりと分からない個々の山頂で三角点標石に出会うと、たしかに地図上の位置と照合でき征服したという満足感を得ることができました。京都北山に関しては 「山城五十山」 という題で発表しています。

その後、地図を眺めつつ、どのようにして三角点の位置をきめて測量をしたのか、なぜあの重そうな標石を頂上まで持ち上げる必要があったのか、山の高さはどのようにして測ったのであろうかと、いろいろ興味や疑問が湧いてきました。とりわけ1977年(昭和52)に出版された新田次郎の著作「剱岳 点の記」を読んで明治時代の三角点の設置に測量技術者たちの命を賭けた偉業を知ることができました。これを機会に国土地理院で三角点の原簿である昔の「点の記」でわたしが、いままで出会った三角点をしらべたり古い公文書などを読むことにより、わが国の測量の歴史もわかってきました。

近年、いろいろな書籍やホームページに三角点について公私の情報が掲載されていますが少し違った切り口で三角点標石から測量方式、測量成果としての地図、地球の形と大きさを知る測地学、測量の歴史について勉強したことを、わたし自身が見つけた三角点などの写真とあわせて紹介します。まず三角点をはじめ現在、国家基準点といわれ法律で有効とされる測量標石を中心として、それらの説明をします。つぎに「標石で辿る測量史」という表題で、いまなお残存する古い測量標石からわが国の測量の歴史を展望します。おわりに、わたしの訪ねた全国の三角点、京都の三角点、そのほかの測量標石をライブラリーとしてまとめました。

測量の歴史をひも解くには古い文献の解読や相当困難な現地調査もまだ多く残っています。また将来に向けた測量方式、設備や地図なども電子化、情報技術化され大きく変わってきていますが、これらも含め徐々に充実させるつもりです。間違って理解している面もあろうかと思いますがご指摘いただければ幸いです。


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