復興基準点
1995年(平成7)1月17日の阪神淡路大震災後の復興のため急きょ設置された基準点です。1995年(平成7)10月から1996年(平成8)8月までの間に国土地理院が国土庁から委任をうけて800点を設置しました。これは国土地理院の地形図には載っていませんが三角点と全く同様に測量成果、点の記が公表されており、また基準点配点図もあります。500メートルから1キロメートル間隔で高密度に配置されています。
おおよそ震災後1年以内に設置され測量はGPSが使われました。標石はなく四等三角点でよく見かける金属標ですが「復興基準点」「公共」(三角点の場合「基準」)と神戸市などの市名が入っています。点名はFK150のように記号で表されています。写真は神戸市庁舎南の「憩いの広場」にある震災記念碑そばの復興基準点です。
神戸とその周辺には沢山あるようですが地形図にも載ってないので、いずれは忘れ去られるのでしょう。震災直後から復興のための測量に尽力された記念になにか目印でも立ててほしいものです。国土地理院では前身の陸地測量部のときから1891年(明治24)の濃尾地震以来、関東大震災、東京の戦災など数々の災害時にはいち早く復旧のための測量をされています。
なお「公共」の意味ですが国や地方自治体が費用(一部の場合もあり)を負担して行う「公共測量」を表します。これに対して「基本」は国土地理院が行う「基本測量」を意味し三角点や水準点が設置されます。復興基準点は公共測量の2級基準点に相当します。
街区基準点測量
街区基準点
2004年(平成16)から3年間の予定で「都市再生街区基本調査」といい都市部の地籍調査を推進するための事業が国と自治体で行われています。この調査では現地踏査とともに街区の角を示す位置に「街区点」が設定されますが新たな標識が設置されるのではなく既存の道路境界杭などが利用され、その位置を求める測量を「街区点測量」といわれています。街区点測量に必要な「街区基準点」は「街区基準点測量」により新たに設置されます。
街区基準点には約500メートル間隔に設置される「街区三角点」、直径7.5センチメートルの平らな金属標と街区三角点を基準に約200メートル間隔に設置される「街区多角点」、直径5センチメートルの平らな金属標、さらにそれらを補完する補助点鋲、直径4〜5センチメートルの鋲がありますが多くは道路に設置されます。金属標の表面が平らなのは歩行者がつまずかないようにバリアフリー対策にもなっています。平成16年度だけでも約77,000点の街区基準点(三角点と多角点)が設置されました。
街区基準点測量と街区点測量は国土交通省土地・水資源局国土調査課が計画するので国が行なう「公共測量」ということになります。同局の委任により国土地理院は作業の発注、監督などを行なっています。